稽留流産③
12週目の検診。
この日から内診ではなく、エコー検査になります。
本来なら、初めてのエコーにわくわくする所ですが…
先生がお腹にエコーを当てて赤ちゃんを探します。
私もベッド横のモニターを見て、赤ちゃんの無事な姿を必死で探します。
この時の先生の表情、今でも忘れられません。
「あれ…おかしいな…」
と言いながら、何度も確認をする先生。
いつもは明るくおちゃらけた様子の先生も、真顔です。
やっぱり、赤ちゃんの心臓の音は聞こえなくなっていました。
8週で見た時は人の形をしていた赤ちゃんも、輪廓が少しぼやけています。
「先生、予感があって、なんとなく、そうだろうなと思ってました。」
と先に伝えて、流産である、とはっきり先生からも言われました。
いつもはちょっとキツくて怖かった助産師さんが、優しく私を慰めてくれたり。
この時は悲しい気持ちよりも、これからどうなるんだろう…という不安の方が大きかった気がします。
エコーの様子から、赤ちゃんは9週目くらいで亡くなってしまったよう。
そうすると3週間ももうお腹の中にいる事になるので、母体のためにもすぐに処置をした方がいい、と。
そこからは処置手術の説明やその後の過ごし方を書類を交えて説明されました。
また、初期の流産は母体の過ごし方のせいではなく、染色体の異常だから自分を責めないように、とも。
この時の私は某ファストフード店でバイトをしており、冷たい氷水を長時間触ったり、雪かきをしたりと妊娠に気づく前はかなり体を冷やしていました。
そのせいで…と少なからず思いましたが、超初期の段階でのその行動は今回の流産とは関係はない、ときっぱりと否定されました。
手術は3日後に決定。
日帰りの手術ですが、麻酔が効いているため帰宅には家族の付き添いか、タクシーの利用が必須。
病院から自宅までは徒歩2分ほどなので、タクシーはちょっとなぁ、
ということで、旦那に半休をとってもらい、迎えに来てもらうことにしました。
お互いの実家にも報告。
母は立ち合おうか?と言ってくれましたが、日帰りだし大丈夫、とお断りを。
正直、実母とはいえ今は少しそっとしておいてほしい、というのが本音だったりも^^;
あっという間に手術の日程も決まり、この日は帰宅。
そしてここから手術の日まで、怖いような、寂しいような、何も考えたくないような、
私の人生の中でも悪い意味で一番ふわふわした時間を過ごすことになりました。